シャトー勝沼からのお知らせ

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2020年7月20日 傘かけ

2020.07.20

おはようございます。

今日は菱山の甲州ブドウ圃場からです。
先週までで摘房、摘粒が終わり今日からは傘かけです。
傘かけは雨をよけて病気の発生を防ぎ、強すぎる日差しを遮ってくれます。

傘紙かけは、雨粒に含まれるカビの胞子から葡萄を守るためでもあります。
雨粒があたって、その後その水分が蒸発すると、カビの胞子が葡萄の房の中に残って、秋雨前線の頃になると発芽しやすくなります。

ぶどうは雨に弱く、雨が降るとカビが繁殖し、カビの細菌により病気になってしまいます。ジメジメしたところに果物を置くとカビがはえるのと同じです。

病気になったぶどうは、実が腐ったり、うどん粉がかかったようになってそれ以上熟さなくなったりします。
ぶどうが完熟する収穫時期になると、さらに菌が発生しやすくなりせっかく実ったぶどうを腐らせてしまいます。

そこで、ぶどうの房を雨から守るために、一房一房にパラフィン紙でできた傘をかけます。
傘の切り込みにぶどうの軸を差し込んで、傘になるようにホッチキスで止めます。

傘紙は片面に蝋(ロウ)が塗られた約10cm四方の紙で、中央に切れ込みがあります。蝋が塗られたツルツルの面が葡萄の方、ザラザラの面が外を向くようにかけます。蝋が塗られた方を葡萄側にする理由は葡萄に傷を付けずに品質を保つことができるからです。

簡単な作業ですが、およそ10,000房の傘かけを行います。根気のいる作業です。
今週末のFarm to Bottle では、鳥居平圃場での甲州ぶどうの傘かけを予定しています。興味のある方ぜひご参加ください

圃場担当 岡

♪♬〜今日のおすすめワイン・・・
今日は蒸し暑く喉がシュワシュワってな感じがいいですね。
家に良く冷えたスパークリング があるので、楽しみに帰路に着きます

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2019年 スパークリングデラウェア